コロナ時代には合わない!部活動の闇と真実

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緊急事態宣言も解かれ、各県では、学校が通常登校になってきたところもありますね。

ずっと我慢していた子どもたちにとってはとてもうれしいことだと思います。

部活動も始める学校もあると聞きました。

しかし、私はこの部活動の在り方については、とても大きな疑問を持っています。

同じ思いの先生方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、私の経験や先生方からよく聞く話を記事にしてみました。

ご興味がある方、今後の活動に不安のある方はぜひ読んで頂ければと思います。

部活動はあって当然!?

部活動について、皆さんはどのような考えをお持ちでしょうか。

「私たちの時代にもあったからあって当然のものでしょう。」

「いや、部活動なんてなくてもいい。」

「もっと厳しくするべきだ。」

「絶対参加にしたほうがいい。」

様々な意見があると思います。

まず、勘違いしないでほしいのは、【部活動はあって当然ではない】ということです。

文部科学省の部活動に関する一文を見てみましょう。

特に,生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育に資するものであり,学校教育の一として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。

文部科学省 【総則編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説より
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_001.pdf

参考までに、もうひとつ資料を掲載しておきます。

学習指導要領における「部活動」の位置付け

運動部活動の現状について スポーツ庁
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/17/1386194_02.pdf

ここにあるように、【生徒の自主的、自発的な参加】です。

高等学校の学習指導要領にも同じようにあります。

教員やその他の者が参加をさせることではないのです。

部活動への加入には問題点がたくさん!

さて、【自主的、自発的】ということですが、実際にはどうでしょうか。

本当に自分から選んでいるのでしょうか。

やってみたいと思っているのでしょうか。

私はそうではない子もいると感じています。

ここで、部活動への加入に関して、よくあるパターンを紹介していきます。

保護者がやれって言ったから・・・

本人的にはそうでもないけれど保護者に勧められて加入。

結構ある話です。

保護者の方の様々な思惑があると思います。

私がひとりの保護者として考えたときに、思いつくことを記しておきます。

建前

運動部
・運動しておけば将来役に立つ。
・体を動かして健康的な生活ができるように。
・自分に自信をつけることができるように。

文化部
・何か自分の得意なことを見つけてほしい。
・将来の仕事につながることをがんばってほしい。

両方
・これができると胸を張って言えるものをもってほしい。
・友達との時間を大事にしてほしい。
・協調性などを学んでほしい。

本音

・あまり早く帰ってこないでほしい。(仕事から帰ってくるのが遅いので)
・家で何もしないよりはマシ。
・すぐに遊びに行って心配だから。
・私のひとりの時間が少なくなる。
・帰ってきても何もしないからイライラする。
・ほかの子がやっているのにうちの子がやらないわけにはいかない。

ほかにもあると思います。(コメントがあれば随時追加しますね。)

子どものことを本当に考えるならば、押しつけではなく、家族でよく話し合って決めてほしいですね。

先生に勧められたから

部活動の先生に勧められて加入したという生徒も多数います。

先生にも事情があります。

先生方の言い分

・部活動に入っているのが当然だから。(間違った考えですね。)
・自分の部の存続の危機だから。
・人数が足りずに大会等への参加ができないから。
・放っておくと外で問題をおこしそうだから。
・せっかくいいものを持っているのに、やらなければもったいないから。

私もやってしまったことがあるのですが、やはり、モチベーションが低くなってしまいます。

また、退部するときに「先生に無理やり入れさせられた」なんてことになりません。

学校外のコーチなどに勧められたから

これもよくある話です。

学校に入ったらこうしろああしろを部外者が決めてくるパターンです。

嫌なことに、いろんな注文を学校側につけてくる場合もあります。

また、クラブチームでは、高校の先生と仲がよいなどと言って、進路にまで影響する悪質なチームもあります。

本人の気持ちを無視したやり方はいただけません。

先輩に勧められたから

先輩が「お前、一緒にやろうぜ。」と勧誘してくる場合もあります。

軽くならいいのですが、度が過ぎるといじめの原因になりかねません。

教員、保護者がよく理解をし、行き過ぎた勧誘にならないようにしなくてはなりません。

中学校学習指導要領にある部活動

中学校の学習指導要領に悪魔のような一文があることをご存じでしょうか。

その際,学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする。

文部科学省 【総則編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説より
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_001.pdf

先ほどの一文に加えてこのように書かれています。

高校にはありません。

持続可能な運営体制ということは、部活動はなくさないということを暗に言っています。

そこまでしてやるものなのでしょうか。

先生方の負担や超過勤務が問題になっている現状で、これはないと思います。

地域との連携といっても、限界があります。

工夫を考えるのは、部活動を担当している先生です。

そして、連携するといっても、タダで運営に協力してくれる人などほとんどいません。

無理難題を押しつけ、先生たちへの負担を大きくしているのが現状です。

部活動運営上で先生方の負担になるもの

私の経験と聞いた話から、負担となっていることをあげていきます。

運営するときのお金の問題

お金はどのように管理しているでしょうか。

現状では、保護者会で扱ってもらうか、学校で通帳を作成して管理するのが多いと思います。

この体制がきちんとされているならよいのですが、ユニフォームや道具の購入では、顧問の先生が持っていることも少なくないはずです。

決められた期日にお金を支払わず、先生が立て替えている、なんてこともあるのではないでしょうか。

金銭の管理については非常にシビアに考えなければなりません。

一番お金がかかるのが、バス代です。

ひと昔前ならバスを待機させていてもお金がかからなかったのですが、最近では、大気の時間でもお金がかかるようになり、バス代も高くなりました。(これは、バス会社の働き方改革のためです。)

基本的に、送迎はダメなので(事故が起きたときの責任問題に発展します。)、練習試合や大会に出る際にはバスを使うのですが、1回のバス代が・・・5万円近いです(マイクロバスです。)。

安くやってくれるところもありますが、競争率が激しいです。

それだけ払って、練習試合で数試合しかできないのならば意味がないですよね。

また、部活で使うボールやネットなどの備品についても保護者の方から出していただいています。

保護者との連絡・関係

以前、私の知っている学校で、期間を決めて販売されていた部活のシャツを購入できず、お金をそのまま持っていた先生が懲戒を食らったという話もありました。

保護者の方に相談すればよかったのですが、保護者の方が熱い方で相談しにくい環境だったようです。

保護者との関係がうまくいかないと、運営も滞ってしまいます。

部活の先生が嫌だから替えてほしい、なんてこともあります。

また、お金の絡みでも問題が出ます。

対して強い部活じゃないのにどうしてこんなにお金がかかるんだ!

なんてこともあります。

お金をかけた分強くなるとは限りません。

大会等でも、問題が起こります。

いちゃもんを付けてくる保護者、応援のマナーがなっていない保護者など、勝ちたい、勝たせたいのはわかりますが、その辺はきちんと話を通しておいてもらいたいです。

部活動の運営に関してきちんと保護者会で説明をしていないと、さまざまな問題が起こるので、きちんとやっていきましょう。

大会や練習会場をおさえる・大会の運営

これも大変な仕事です。

学校の先生がここまでやらなきゃいけないのかと思うくらいです。

業種間違ってません?イベント業ですか?といいたくなります。

好きな人は好きなのでいいでしょうけど・・・。

まず、場所です。

これは、一般の方との話し合いの時もあれば、早い者勝ちの時もあります。

また、会場の使用マナーが悪いと使わせてもらえないことがあります。(実際に保護者のマナーが悪く使えなくなった会場があります。)

いちいち時期を気にしながら生活って厳しいですよね。

また、大会の運営も先生たちが行います。

ええ、行いますとも。

たとえその部活動について初心者だったとしても、審判をやったり、運営を任されたりすることがあります。

地獄ですね。

私は何度か経験してるので、もう抵抗はほぼないですが、初めての先生からしたら相当のプレッシャーです。

いらんことで文句を言われ、審判がへたくそと言われ、運営しっかりしろと言われ、それでもやらなければならない。

生徒のため?

本当ですか?

っていいたくなります。

正直、一部の生徒のためな気がしてなりません。

意外と多い部活動の飲み会

これも負担です。

なんで部活の飲み会に行かねばならないのか。

確かに情報交換の場としてとても重要と言われればそうかもしれません。

しかし、先生としての仕事を置いてでもやることですか?

そんなことをしているより、1時間の学習で何を学んでもらうか考えたほうがよくありませんか?

私も何度か行っていますが、だいたい上がってくるのは、上の先生方にゴマ擦ったり、注ぎに行ったり、どうでもいい自慢話を聞かされたりが多いです。

あとは、グチですかね。

私としては、無駄な時間と言わざるを得ません。

私には人のグチや自慢話よりわが子のが大切です。

部活動の子どもたちへの負担と問題

子どもたちにとっても、部活動はいいことばかりではありません。

わたしたちが考えるよりもこどもはえぐいことをやっている時もあります。

また、知らず知らずのうちに傷ついていることも・・・。

時には事件になりうることもあります。

実際にあった話をあげていきます。

部活動内のSNSでの仲間外れ

人数が少ない部活だと、SNSでの仲間外れが起こります。

多いところだと、いくつかのグループが出来上がり、やる気がある組、遊びたい組、帰りたい組などができます。

仲間外れやグループに分かれることは、後々いじめの問題やケンカに発展します。

時には死者が出ることも・・・。

どれだけ気を付けていても、教員だけでは見えない世界ですよね。

でも、問題が起こったらすべて学校の責任になります。(というかされます。経験あり。)

厳しい部活と優しい部活の温度差

厳しい部活動と優しい部活動の温度差によって、クラスでもめることがあります。

「お前の部活楽でいいよな。」

この発言が出てきたら注意です。

本人にとっては頑張っていることでも、それ以上のことをしている子にとっては大したことないと感じます。

これがケンカのもとになることも少なくありません。

部活動の顧問の先生(副顧問の先生)がイヤ

部活動自体は好きだけど、顧問の先生が嫌いというケースもあります。

モチベーションが低く、指示を出しても何もしない。

むかつくことがあれば保護者が代弁。

本人が退部した後も、「あの先生は・・・。」となります。

また、本当は入りたい部活、やりたい部活があったけれど、あの先生がいるから入れなかった、あの部活の内容ではついていけないなどの問題で、入部を断念することもあります。

もっとひどいものがあります。

嫌とかではないのですが、その部活で有名な先生が異動したら、部活の生徒全員がその学校に転校した、なんて話も聞きます。

ありえないですよね。

部活の勝ち負けにこだわる先生

これはいます。

やりすぎ先生。

先生がやるべきことってなんですか?

勝つ方法を教えて勝たせることですか?

罵倒して強くして全国で勝利をつかむことですか?

こだわることは悪いとは言いませんが、やりすぎはダメです。

スポーツや文化的なものに親しみをもってもらい、責任感とか、連帯感の育成をするんじゃないんですか?

すごいスポーツ選手を育てることは教員の本分を外れています。

ついていける子はいいですが、いけない子はとことん自己肯定感が薄れていきます。

レギュラーになれなかった子。

後輩に追い抜かれた子。

お前はダメだと言われた子。

教師失格です。

これから起こりうる問題

ここまで部活動についてこき下ろしてきたように見えると思いますが、私自身は嫌いではありません。

成長できたのは紛れもない事実です。いろいろありましたが。

しかし、現状で昔のようにできるのかと問われれば「むり」としか言いようがありません。

これからの時代で起こるであろうことを考ええてみました。

コロナウイルス対策で熱中症増加

コロナウイルス、まだ終わっていませんよね。

今から部活動が始まったとして、マスク着用が必須になるかもしれません。

そうなると、熱中症で倒れる生徒は多数出てくると思います。

マスクをつけながらの運動は非常に危険です。

また、熱い中でずっとマスクを着けていても危険です。

そこまでの対策をしてでも部活動、やりますか?

クラスターも発生するかもしれませんよ。

マスクをしていない子ども・保護者に対しての攻撃

マスクなしで応援に来た保護者に対して、あるいは部活をやっている子どもに対して攻撃があるかもしれません。

学校では着用のお願いはできますが、強制はできません。

また、マスクを着けずにいてクラスター等が発生した場合、うわさがうわさを呼び、子どもが避けられるようになるかもしれません。

学校の責任の増加

どこまでが学校の責任、どこまでが家庭の責任という責任問題が発生します。

責任問題はこじれることが多いので、注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか。

私自身は部活動が嫌いなわけではありませんが、超過勤務やガイドラインに沿っていない行動があまりにも多いため、否定的な考えをもっています。

また、これからの時代、本人の健康を考えるなら、自宅に帰って自主的に運動をしたほうがよいのではないかと考えてしまいます。

何が子どものためにいいのか、どうしたら自主自立した行動ができるのかをよく考えていく必要があると思います。

子どもは私たちが思っているよりも大人で、繊細です。

彼らに任せてもできることはたくさんあります。

わたしたちは、そのお手伝いをしてあげるだけでよいのではないでしょうか。

コメント

  1. Mr.Peki-chan より:

    部活入部が強制される学校が少なからず有って、3年ぐらい前に文科省が公立中を全国調査したら約3割もの学校が強制でした。ただ、全員に入部させているがどの部に入るかは個々の生徒に選択させているので強制ではない、全員入部は生徒会則で定められているので生徒たちの自主的自発的総意であるのだから学校が強制してはいない、学校外のスポーツ団体に所属している生徒は免除しているから強制ではない、学校外のスポーツ団体に所属している生徒たちが籍を置くためだけの部が有るので強制ではない…等と言い張ってる学校も少なくないらしく、実態はもっと多いと思われますよ。

    • いしぼりさんいしぼりさん より:

      コメントありがとうございます!

      そうですよねぇ…何とか改善していければと思うのですけどね(;’∀’)

      なんでもかんでも学校で済まそうとするのが悪い風習かもしれません。

      かといって外部に頼むのもなかなか難しい現状なので、思い切って改善していかないとです!

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